2013年02月09日

戯言



 

artwork1998-3.jpg



なにか新しいものをつかもうと、必死になっていた一ヶ月が、なんとはなしに過ぎ去り、
目の前には、あっという間に過ぎ去ってしまいそうでおぼろげな春が・・・

ひさびさに絵筆を振り回しながら、ひとりごとを、ちょっと高価な画用紙に、描いてみた一ヶ月だった。

活字を書き、それと対峙するのが極めて、もどかしい期間だった。

過去へ過去へと、ひたすら引きずり戻された日々だった。

多くの、ほとんど忘れかけていた、時に耽美で、時に残酷な「時代」というあやういコンセプトと添寝しなければならぬ一ヶ月だった。
あまたの妄想をかき分けながら、ミクロでマクロでミニマルでマイクロなトリップを通して、時空の歪みを、この時代の時空の歪みを、かいま見た。


無数の「セッション」を通じて……リアリティーのその向こうに揺らぐ、森羅万象の嘆きと苦しみと哀しみと、わずかなクスクス笑いに、耳を傾けたり、罪悪感を抱きながらそれらを意図的に無視してしまったり、した。


活字にすることが許されぬ領域で、まだカタチを成さぬ活字たちを、まるで未熟児を抱くモナリザの微笑みのようにどこか影・陰多き含みのある微笑みでもってして構成し構築してゆくことの、うしろめたさ……


言葉というツールを有効に用いるのがとても困難な、日々だった。
と言うよりは、
言葉をもってしてはとても表現できない事物が、幾重にも幾重にも複雑にからまり、つねに不意を突くかのように顕れては、あらゆる文脈を乱して、去ってゆくかと思えばブーメランの軌道の上にまんまと立ち竦んでいたり、と、
とにかく面倒で厄介で、おまけに不可視な障壁にぶつかりつづけ、おのれの限界を何度も思い知らされた、季節のはずれ……




文責:丸本武

posted by タケシ・トラバート at 11:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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