2011年02月08日

【GONZO―ならず者ジャーナリスト、ハンター・S・トンプソンのすべて―】を

【GONZO】.jpg


彼の作品ならまだしも、彼自身の何某かについて映像化する。
それは一見、無謀な行為か?

【GONZO―ならず者ジャーナリスト、ハンター・S・トンプソンのすべて―】を観て


ハンター・S・トンプソンという人物に対する個人的な思い入れもあり、はたして彼の半生を正確にドキュメントできるのか? という疑問が先立ち、観る前、正直なところ一抹の不安と期待が入り混じり、少々複雑な思いがあったことは否めなかった。

ところが、始まり出した途端、彼への愛情が画面の隅々から感じられ、“オッ、これは…”と最後まで吸い込まれるように、とり憑かれるように“体感”している己が…

音楽の使われ方も素晴らしく、特に生前、彼がこよなく愛したボブ・ディランの名曲「ミスター・タンバリンマン」が最後に何かを暗示するかのように――画面とシンクロするかのように――流れるのにはシビレる。

今、日本でこの映画が公開されるということは、とても大きな意義があるはず。
マスメディアの腐敗(保身・責任回避・低俗化・自閉化)がエスカレートの一途をたどる現在、かつてアメリカという国にこんな男がいた。
出来事の核心に迫るために、時に裏技・離れ業を駆使しながら突き進んでゆく様は、ジャーナリストのみならず会社務めの日本人にとってさえ力強い応援歌になることだろう。
ヒッピー・カルチャーやビート・ムーブメント、ニュー・ジャーナリズムにこれまで関心もなく、日々悶々と生活してきた観客には、心地良い“カルチャーショック療法”にもなることだろう。
音楽が好きな人にとっては、本来アメリカのロックが持つ社会へのメッセージ性に改めて気付く機会にも。また、当地のミュージシャンが日本と違い、どれだけジャーナリズムやポリティカルの世界と密接に繋がっているのか、知ることが出来るだろう。
そして、この映画で一番大切なのは、どんなに傍から白い目で見られようと、馬鹿にされようと、常に己を貫き一瞬一瞬を輝かせようとする人間は、必ず多くのひとから愛されるということだろうか。

この映画を観て、多くの日本人が日々のニュースをただ見たり聞いたりするだけでなく、あらゆる角度からオリジナルな視点で鋭く分析することが出来るようになることを願う。

2011年2月19日(土)一般公開

トレーラーはこちら↓
http://gonzo-eiga.com/index2.html

丸本武&タケシ・トラバート

posted by タケシ・トラバート at 23:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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