2009年09月06日

■メキシコ(大使館)への旅:天才脚本家の素顔



イラン大統領選、新疆ウイグル、G8サミット……
そして、チェチェン人権活動家暗殺……
ジャーナリズムはどこまで核心に迫っているのか?

と、書き始めて、ハタと我に返る。

イラクやアフガニスタン、コーカサスやアフリカ中部で、
想像を絶する惨たらしさで人々が虐殺されている今、この瞬間に、

私は何をしているのか?

人の死、抜け出せないスパイラルな魂、生のパラドックス、
といった不可避で不可知な領域の断片を、
これまで誰も描けなかった方法とストーリーテリングで銀幕に送り込んだ21世紀最初の天才、
ギジェルモア・アリアガというメキシコ人脚本家・映画監督……

「アモーレス・ペロス」「21g」「バベル」「メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬」の脚本、
そして日本ではこの秋公開予定の「The Burning Plain」で初の監督・脚本を担当し、
また世界を驚かせた“思想家”との4時間……

ガタガタになって今にも崩れ落ちそうな自民党本部から歩いて数分の距離にあるメキシコ大使館別館(奇しくも同じ通りにスーダン大使館とレバノン大使館が無力に立ちすくむ)……

ギジェルモア・アリアガという一度や二度では決して覚えられないような名前を持つ男と、その男が作り上げた奇跡のような映画

『あの日、欲望の大地で』という邦題が附されたノーマンズランド…

仕組まれたかのような強烈な出逢い

6年前、『21g』を完成させたアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリト氏と、
主役を務めた世界最高の俳優ベニシオ・デル・トロと初めて逢ってから、
クレジットだけの謎の存在だった“あの男”と、
ようやく逢えたのだから、

何か書かねばならないのだろうが・・・

もうひとりの自分が それを阻止しようとしている



タケシ・トラバート(丸本武)
posted by タケシ・トラバート at 01:55| Comment(0) | 映画雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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