2012年07月07日

核心


 

恵みの塵山.jpg


神について ぼくたちが あまり議論しなくなってから
果たしてどれくらいの月日が カウントされただろう

神について この世代が言葉するとき
「神」ではなく「神様」と なかば茶化した表現で茶をにごす


運命や宿命にまつわる 多くの議論を 意味のないこととして
葬り去ろうと どれだけ多くの人々が
まるで「運命は自分で切り開くモノ」だなんて 使い古された言い回しで
あまたのおのれが 運命というものを遠ざけ 誤魔化し

まともに取り合おうとしなくなってから

果てしてどれくらいの無為な時間が経過したのだろう


この瞬間にも「真実」は脚色されつづけ
尾ひれにトサカに口ばしまで付けられ 色とりどりにイルミネートされ
添加物や保存料までほどこされた「真実」……


それが まるでガン細胞のように世界中に散らばり
あらゆる使い古されたバケの皮をかぶり
霊長類ヒト科の生き物 その全ての魂にまとわりつき
魂のひとつひとつを守る無数の細胞の
そのひとつひとつにへばりつき 

細胞膜を破って核心に迫ろうとしている


「真実」たるものすべてが 揺らぎにゆらぎ
攻撃性が日々増加してゆく「元真実」に 元リアリティに 破られた細胞膜と同じように


剥き出しにされた核心




                             丸本武

posted by タケシ・トラバート at 07:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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