2012年05月30日

◆ from the gate of sacred point ◆


************



Date: Wed, 9 May 2012 22:07:56 +053

この街を離れる最後の日没を
髪の長さ 約三メートルの聖者と
いまさっき
洞窟の出入り口から
うっすらと眺めてきた

実を言うと、今回、本来の目的であった「アフガニスタン・パキスタン難民取材」を最後まで貫き通すことができなかった。
ヘビーな理由もライトな理由もミディアムな理由も多々あるけれど、

この項ではさほど重要でないので割愛させて頂こうとおもう。 

       

この度の取材旅行の拠点となったガンガー上流の小さな町、ラクシュマンジュラ……
この地にとどまりながら、隣国の情勢悪化が多少なりとも収まるのを、ひたすら待ち続けていた。


その間、パキスタン南部の大都市カラチではジャンボジェット機が墜落し、約200名の乗客が亡くなり、

アフガニスタンの首都カブールではタリバン兵により日本大使館が爆撃され、

インドでは「アグニ5」という名の核兵器搭載可能(全アジアを網羅)のミサイル打ち上げ実験が行われ、

なかなか「難民取材」にまで手が回らなかったのは残念、といえば残念だが、
数ヵ月後にまた向かう。


しかし、
この歳になって、なお、不可視で未知なる世界とダイレクトに、
極め付けにパワフルな磁場のおかげか、寝ても起きても交流し続けることができた。

それは、言葉や写真などでは決して伝えられないものであるのは間違いないのだが、

ある種、「究極」の地平を、ひたすら滑るように漂い、

いまだかつて人間という生き物が垣間見たことのない森羅の一部をとぼとぼ歩き、

果てしない道行きかと思われたこの人生の、とあるほとりで、

私はひとり、待ち、うなり、吠え

日毎、何某かを失い、

その数兆倍の何某かを、
日毎、どこかから与えられていたような数ヶ月……


ひとは何かを失えば失うほど与えられ、授けられ、任され、潤される。

“失う” といっても、たんに物質やそれに順ずるものだけでない。

“これだけは失いたくない”

というものから次々と失ってゆくのです。


もちろん意図的に排除してゆく訳ではなく、

自然に、それも、気づかぬ内に、密かにひそかに

失ってゆく・・・・・・

それは、意識下や無意識に、といった程度の次元ではなく、
使い古された言い回しだが、
「時がこっそり囁く」ように、もとい、そんな囁きさえも紫煙と共に去り
異空間、異時空間、、、異次元、、、

気づくと、いつの間にか高次元の世界に、
そこにたまたま辿り着けた人間だけの世界の、
その地平を、ただひたすら、踏みしめているのです

       ◆

この雑文がウェブマガジン「ボヘミアン」*にアップロードされる頃には、
おそらく私は旅半ばでニホンという土地を訪れているかもしれない。

そもそも、何処へゆくのか?
はたまた、カネはあるのか?

何も考えない・・・・・・

       ◆

この数ヶ月間、あまたの美しくも妖艶で、過酷ながらも奇跡のような瞬間と、
どれだけ対峙したか、とてもじゃないが覚えていない。
もし、カメラなどの記録マシーンが壊れたりなどしなければ、
その、蛍祭のような一瞬一瞬をフレーミングしたり、露出や絞りがどうのこうの、と、
本当に大切な一瞬を、あっけなく見逃してしまっただろう。


ジャーナリズムであろうと旅であろうと、
かろうじて書けるペンと紙があれば、
それで十分なのだ、

と、あらためて気付かされた日々だった。


 失えば失うほどひとは極端に美しくなったり醜くなったりする


どちらに転ぶかは、この全宇宙が誕生する遥かはるか昔から、
誰かが親切にも、すでに決めておいてくれているのだ。

       ◆

 いそがず

 いそがせず


 あせらず

 あせらせず


 おもうがままに


  生きて死のう






タケシ・トラバート
丸本武



【Webマガジンボヘミアン】とは



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“引用告知” ◆ from the gate of sacred point ◆


 ◆ from the gate of sacred point ◆


(先の、日程が狂いに狂った取材旅行の後半……、“待機期間中”、永遠に続くかのごとく「隠遁」することになった、ガンガー上流にひっそりとへばりつく小さな町、ラクシュマンジュラ……。
その町の郊外に人知れず聖火を守り続けてきた洞窟のあるじと、インド最後の夕陽を見ながら、別れの言葉はあえて口にせず別れた同じ日の夜、現地から最後の入稿となった「報告書」を
、Webマガジン・ボヘミアンから、次のアップロード時に、引用してみたくなった)。




 
posted by タケシ・トラバート at 04:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月28日

2012年05月27日のつぶやき

takeshimarumoto / 丸本武
この「140字」という限界が、いじらしい。 維持できない……・・・  どうせなら日本版ツイッターは煩悩の「108字」にしてしまえばよろしいのでは、と、ふとおもう。 at 05/27 17:13

takeshimarumoto / 丸本武
「派遣社員」ってマジョリティなのかマイノリティなのか?よくわからないけれど、「派遣」と聞くとどうしてもまだ「特派員」をイメージしてしまう。次の派遣先はどんな土地で、どんな素敵な人々やカルチャーが待っているのかと、どうしてもワクワクしてしまう。「派遣」という単語、ネガティヴに使うな at 05/27 17:10
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2012年05月27日

ワンラブ ジャマイカ 2012 One Love Jamaica


ちょうど一週間前の日曜昼さがり、
親友のミュージシャンたちが繰り広げた、毎年恒例となってひさしい
『One Love jamaica Festival』2012のステージから。
(ひさしぶりの動く画だ……)

Macka Ruffin(マカラフィン)&The Roots band


Miki Baby(ミキ・ベイビー)Two Sweet Songs
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2012年05月26日

2012年05月25日のつぶやき

takeshimarumoto / 丸本武
仕事が一段落し、気分転換のつもりで昔レバノンで買った太鼓を下手に叩いてたら、あっという間にミーティングだの病院だの、どれも遅刻、といった様子…… 
 さて急いで出掛けよう。。。。。。。。。 と言いつつも、思いは再び太鼓のほうへ
 at 05/25 14:21

takeshimarumoto / 丸本武
TAMBOURIN GALLERY Diary: 青山タルト展 / L o v e L e t t e r http://t.co/aFf2HujV at 05/25 12:01

takeshimarumoto / 丸本武
今日もスケジュールを前倒し&後倒しにして会場へ!  青山タルト展 / L o v e L e t t e r http://t.co/Pi7s6X1I @cybloggerさんから at 05/25 11:48

takeshimarumoto / 丸本武
I think This film must be musical heritage! 
 &
Could be very important Epoch! (@YouTube http://t.co/URUPXLOt)
 at 05/25 10:41

takeshimarumoto / 丸本武
動画を @YouTube 再生リストに追加しました http://t.co/URUPXLOt Paul Simon - Under African Skies Trailer at 05/25 10:38

takeshimarumoto / 丸本武
@YouTube 動画を高く評価しました http://t.co/URUPXLOt Paul Simon - Under African Skies Trailer at 05/25 10:37

takeshimarumoto / 丸本武
I think This film must be musical heritage.
 &
could be very important Epoch! (@YouTube http://t.co/zWRQUhGS)
 at 05/25 10:35

takeshimarumoto / 丸本武
@YouTube 動画を高く評価しました http://t.co/zWRQUhGS Paul Simon and Joe Berlinger's 'Under African Skies' at 05/25 10:27

takeshimarumoto / 丸本武
動画を @YouTube 再生リストに追加しました http://t.co/Yhzyo0zF Paul Simon Interview with ABC News at 05/25 10:14

takeshimarumoto / 丸本武
@YouTube 動画を高く評価しました http://t.co/Yhzyo0zF Paul Simon Interview with ABC News at 05/25 10:14

takeshimarumoto / 丸本武
@YouTube 動画をアップロードしました http://t.co/XoemSwFb 丸本 武 散文詩の朗読 Takeshi Marumoto (Poetry Reading) at 05/25 05:03

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@YouTube 動画をアップロードしました http://t.co/BJHCK21S Little Tel Aviv ☆ Little Live at 05/25 02:34

takeshimarumoto / 丸本武
@YouTube 動画を高く評価しました http://t.co/fzRynLmG OM オーム OM Shanti OM at 05/25 01:46
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2012年05月25日

2012年05月24日のつぶやき

takeshimarumoto / 丸本武
Webマガジン・ボヘミアン『アポカリプス・ハイ』より
◇ 中東の男 (アムル・ムーサ) ◇ http://t.co/yzmYwn7q #egyelections
 at 05/24 23:50

takeshimarumoto / 丸本武
Check out: "@Tambourin_G ★必見! 青山タルト展『 Love Letter 』 "( http://t.co/wF5oPpyK ) at 05/24 23:13

takeshimarumoto / 丸本武
★必見! 青山タルト展『 Love Letter 』  http://t.co/FrYum67W at 05/24 22:32

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★Webマガジン・ボヘミアン【アポカリプス・ハイ】 UP ◇ http://t.co/yzmYwn7q #エジプト大統領選挙 #egypt at 05/24 19:25

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@YouTube 動画を高く評価しました http://t.co/7Q5mxgrA onelove 2012 Nyagbubinghi... at 05/24 14:40
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2012年05月24日

★必見! 青山タルト展『 Love Letter 』 


青山タルト展

  
  
  いつもの日常が、いつもでいられる幸せが
  ぐらぐら揺れた日々、ようやく書いたLove Letter
  流れ星をみながら、愛をささやこうとは 思っていたのです

  愛と感謝を込めて
  タルトより

       ********************

先日(5月22日)に外苑前にある、行きつけのマルチ画廊『Tambourine Gallery』に、
ヒマラヤから帰国後、初めて伺ってきました。

帰国直前に両足ヤケドを負い、長時間立ったり歩いたりするのをドクターからストップかけられていたのですが・・・・・・
それでも駆けつけて来ました。

なぜなら、日本が世界に誇れる数少ないアーティスト、イラストレーターで画家の青山タルトさんの個展オープニングだったから。

前日までは足の痛みがひどく、こりゃ、杖でもついてかな行けないかな〜、と思ってたのだけど、
不思議なことに当日、我アジトを出る直前になって、わりとフツーに歩けるようになり・・・・・・
恵みの雨が降りしきる中、お洒落なキラー通りに面する小生のお気に入りギャラリー、
タンバリン・ギャラリー』に無事到着。

初日といえども、あそこまで大勢のゲストが駆け付けた個展は、同画廊でも滅多にないのでは?
そんな感じでしたね〜

その日の主役、青山タルトさん。それほどまでの豪華なゲスト陣に全く埋もれることなく、
ナチュラル・オーラを燦然と・・・・・・
彼女の作品そのものに負けることなくキラキラと輝いていました。


オープニング(reception)の途中、サックスやヴォーカル等での即興Jazzジャムセッションがあったり、音楽や映画にまつわるゲスト(なんと和田誠さん!)のスペシャル・トークがあったり、次から次へと持ち込まれるワインや軽食、バラの花束etc.

もう、たんなるオープニングカクテルを通り越し、彼女の人柄や人徳が如実に表れていたステキなひとときでした。


で、肝心の展覧会Informationですが、
会期:2012年5月22日(火)〜5月27日(日)
時間:11:00〜19:00(最終日は18:00まで)
会場:Tambourine Gallery
アクセス:http://tambourin-gallery.com/tg/access/1.html

会期中の5月25日(金)、18:00頃はmc2soundde​sighの土門憲彰さんが音楽ライターの大友博さん達と​ゆるりとフリーライブ! とのこと(招待状より)。
そして、そのあとには、
恒例となってひさしい映画雑談「アレ★アレ★シネマトーク」19:30〜​ 参加費¥1,000(ドリンク軽食付き)、
と、盛りだくさん!!
(これを書いているのが・・・・・
・・・・・・24日22:20ですので、情報賞味期限としては十数時間でしょうか・・・・・)


最後に、会場に展示されている作品の幾つかには、
その下に小さく、とてもステキな言葉たちがピンで留められています。

ーーー世界規模の大きな経済活動さえ、実は人の気分で動いていたり、とんでもない苦労をして動かしている社会システムも、生きものとして生きる命をリレーする為の、
男と女が基本であったりもする。

ーーー遠くなってゆく眼差しが、やけに優しくて困ることもある。

そして、ポストカードの裏には、

  --- それを愛と呼ぶのなら
         あなたに送る
          Love Letter ---

by taruto aoyama

  こんな詩人の血の流れる彼女の展覧会、ぜひ足を運んでみて下さいな。

(会期中、会場には青山タルトさんご本人がほとんど居る、とのこと!!)



2012年5月24日夜 多摩のアジト近くにて
丸本武

        *************************

PS:ご本人のサイト内ブログ【タルトの日々】(←Click!)
  会場となっているTambourine Gallery Diary (←Click!)にも記事&詳細infoが出ています。
★どちらも会場の雰囲気漂う写真付き!

posted by タケシ・トラバート at 22:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 告知 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月23日

◇ 接触 ◇


 


礫砂漠


昔からライヴや展覧会のオープニング・パーティには、こまめに足を運んできた。
それが友人・知人のライヴ・個展であろうとなかろうと……

あたりまえだけど、ライヴ(コンサート、リサイタル、フェスティバル)では、作品の作者 自らが歌い奏で、
展覧会(小規模な作品展から、エキスポ、写真展、絵画展、朗読会……)のオープニングやクロージング・パーティでは、作品とそれらを“創造”した作者と同じ空間を共にすることができるから……

同じ空間を共にし、話し、ハグし、時にkissしたりるすこと……
間接的なものは何もなく、リアリティの洪水、雨、あられ。

こういった“ナマ”のシェアが、いまの弱気な日本に一番 必要なことだと つくづく思う。


今回、実は、ハグやキスの文化について書くつもりだったのだけど、また いつか。


◆二台あったデジタルカメラを数週間前、どこかの山奥に捨ててきてしまったため、しばらくはそれ以前の写真を使ってみようかと思う。
埋もれた瞑作・迷作が、実はかなりあって困っていたので丁度いいかもしれない。



        Takeshi Traubert Marumoto(丸本武)


posted by タケシ・トラバート at 05:48| Comment(0) | TrackBack(0) | ふと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月21日

◇ にほんこくへの旅 ◇


on-na


帰国した、という感は、幸か不幸か毎回の如く、無い。
生まれ育った「国」に帰って来た、というだけでの意味で、私は「帰国した」と書ける。


はたして何処から何処へ「帰って」来たのだろう……


  ◆


ちょうど久し振りに長かった西南アジアから「帰国」し、一週間が経つ。


どうでもいいが、どうゆう訳か、東南アジアを旅するニッポンジンは極めて多いが、
こと「西南アジア」となると、かなり少ない。


  ◆


以前、ここでも幾度か触れた覚えがあるけれど、
「国」という概念、
「外国」という概念、
「国家」という概念、
「故郷」という概念、
そして「帰着」というコンセプト……


(それにしても、ろくでもない空虚でオカト違いな散々たるこの鬱陶しいブンに、このあまりに高慢ちきな「鼻摘み文体……」。どうしてくれよう……。寛大なる読者に謝罪と眠剤を…… ボン・シャンカール)



何某かを書かねばならない時、どうしても「コトバ」が内包する意味と定義に頭を悩ましてしまう。


それは、ここニッポンを取り巻く環境が、「十年ひと昔」から「五年ひと昔」になり、現在に至っては「ひと月ひと昔」になってしまっているように感ずることと無縁ではない。


そしてまた、二十世紀末以降、誰もがほんの数万円で、ときには“日帰り”までが可能になり、
「外国」という単語がたんに「日本国の外にある国」という意味、だけを、臭わしていることが、どうしても気になって仕方がない。

そもそも、ここ “ 日本国 ” も事務的手続きを済ませ “ 出国 ” してしまえば、あたりまえだけれど既にたんなる某 “ 外国 ” でしかない。

もちろん我々ニッポンジンと呼ばれる “ 日本国籍保有者 ” は、
その時点でもう、たんなる“ ガイジン ” でしかない。


さらに屁理屈を付け加えれば、この度もまた、たんに “ 外国 ” から “ 外国 ” に移動した、というだけのことである。


移動の過程において、出入国カードに必要事項を書いたりといったナンセンス?な行為には目をつむるにしても、いまだ「国」から「国」へ移るにあたって、前世紀末とさして変わらぬバカバカしさにニヒルな微笑を隠しきれない。


  ◆


だから常に私は、日本国以外の他の「国」から帰って来たとき、“ 帰国 ” という漠然とし過ぎた単語を用いることに対し、異常なまでの違和感を覚えてしまう。


 “ そのとき拠点としている土地への帰還 ” 、

あるいは、響きに傲慢さが、かなり見え隠れするけれど、

 “ 来日 ” 、 “ 訪日 ” 、


または

 “ 日本という不可思議な国への旅 ” などと書いたりするのです。





  タケシ・トラバート(丸本武)輩

posted by タケシ・トラバート at 22:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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