2012年01月07日

★「今年最初に銀幕で観たラテン語圏の傑作映画」

「泥棒と踊り子」1.jpg

慌ただしかった年末年始、なかなか銀幕で映画を観ることが出来ずにいたけれど、今日、ようやく映画を観る機会に恵まれた。

スペイン映画だ。
チリで制作された作品だが、スペインの映画プロダクションやプロデューサーがどうにか資金繰りをし、完成にこぎつけた映画である性質上、「スペイン映画」ということになる。

その映画の名は、
『泥棒と踊り子(原題:
"El Baile de la Victoria")』。
http://elbailedelavictoria.com/index.html

正直のところ、2012年がスタートして一週間も経たないうちに、いきなりとびっきりの傑作に遭遇してしまい、驚きと戸惑いと目からうろこ状態がまだ続いているのだ……

既にもう今年「一般に公開された映画ベスト10」に入れても何の遜色もないほど素晴しい映画だった。

監督は、長編アニメーション映画『チコとリタ』で有名なフェルナンド・トゥルエバ氏。

ストーリーはさほど込み入ってない。
チリのとある刑務所から恩赦で出所した青年と初老の男がシャバで出会う。懲りずに泥棒を企てる無邪気な青年、まっとうな生活に必死に戻ろうとする男、そして孤児として育てられ、さらに聾唖であるがため、才能に満ち溢れながらもホームレス同然の生活をしている若く美しいバレエダンサー。この三人が不思議なクロスを繰り返しながら展開してゆく物語。

とりわけ、魅惑的な踊り子ヴィクトリアを演じたMiranda
Bodenhöfer
の捉えどころのない美しさと魅力は必見、と書きたい。

踊り子「泥棒と踊り子」.jpg

俳優たちの演技力や脚本だけでなく、音楽の使い方からキャメラワークまで、まさに「本物の映画」のみが持つ圧倒的な……映画としての存在感……

ちなみにこの作品、現時点、日本での本格的なローショーもDVD化も予定されていない。
日本語字幕付きで観ることができるチャンスは、麹町にある『セルバンテス文化センター東京(スペイン文化センター)』にて、
114日と21日と28日(全て土曜日)の三回のみ(17日は終了)である。


 
セルバンテス文化センター東京
http://www.tokio.cervantes.es/FichasCultura/Ficha78894_67_25.htm


どの回も観賞無料、予約不要。


この機会にスペイン語圏の国々で制作された真珠のような傑作を、見逃して欲しくはない。


  Takeshi Traubert Marumoto & 丸本武  201217


posted by タケシ・トラバート at 22:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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