2011年10月04日

◆『レ・ジュー・ノワール』の音楽と初来日公演


 

◆『レ・ジュー・ノワールの音楽と初来日公演



レ・ジュー・ノワール2011年10月2日.jpg


それは、
正真正銘、クレズマーの音楽だった。


そして、
正真正銘のデカダンスなトランシルヴァニア……ロマの饗宴……


そして、
正真正銘のアナトリア大地から果てはロシアへと広がる、トルコ・アルタイ語族世界のセンチメンタリズム……



感傷にひたる間もなく、近年加わったドラマーとベーシストが繰りひろげる、洗練されたニューヨークのフュージョン、ジャズ、ファンクの香り……


これもまた、正真正銘……



かつて、ポーランドやベラルーシやウクライナ、またはハンガリーに多く住み、イディッシュ語を話し、迫害の的となっていた東欧系ユダヤ人の伝統的音楽の一形態を、「クレズマー音楽」と呼んだりするが、ポグロムの時代のロシア帝国以前から、そのまた何百年もの昔からスラヴ世界全土を流浪しつづけてきたユダヤ人たちが、祭りや冠婚葬祭のときに奏でてきた伝統的な音楽である。


また同時に、バルカン半島から中東欧全域を同じく流浪の民として長きに渡り過ごしてきたロマたちの、孤独で陽気で自由奔放な音楽世界……

両者に横たわる共通項はあまりに、多い。


ウソ偽りのない音楽、という形而学的な表現をあえて用いて、不自然でない。

「黒い瞳」という名のジプシー・バンド
レ・ジュー・ノワール Les Yeux Noirs
     

posted by タケシ・トラバート at 09:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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